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『共鳴力 ダイバーシティが生み出す新得共働学舎の奇跡』

宮嶋 望 著

強いものだけが牛耳る社会は本物ではない

弱きものは、むしろ未来を開く糸口なのだ

定価 1,800円+税

四六版並製 264ページ ISBN978-4-88503-239-4

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 著者の宮嶋望氏は北海道新得町で農業と酪農を中心に、障がい者を含む70名ほどのソーシャルファー

ムを主宰しています。

 昨年は、相模原の施設で、19名もの方が殺される痛ましい事件がありました。犯人は、障がい者はいら

ないといいましたが、著者はこれに対し、本書を通して明快に「いらない人間なんかいない」と答えてい

ます。

 さらに“障がい者を含めていまの世の中で生きづらさを抱えている人たちこそ、次の時代の問題点や解

決方法を伝えるためにやってきたメッセンジャーであり、大切な存在”だといいます。

 小さな音から大きな音までいろいろな楽器が入り交じったオーケストラが最高のハーモニーを紡ぎ出す

ように、共働学舎の人たちは、一人ひとりが自分の役割を果たしきり、いきいきと暮らしています。

 世界最高金賞を取るほどまでになった、ナチュラルチーズづくりにも宮嶋さんの哲学は、いかんなく発

揮されています。自然界のあらゆるものは、共鳴・共生しているという原理を使い、チーズの発酵菌を

はじめ、作物を育てる環境に自然の力を最大に引き出しているのです。

 宮嶋さんが、人からも自然からも高いポテンシャルを引き出すことができるのは、その潜在力を深く見

ること、そこを信じることができるからです。これは、共働学舎の創設者である父、宮嶋真一郎氏の理念

が大きく影響しています。

 文科系ともいえる人文社会と、理科系ともいえる自然科学が分離している現在、それを越えて、いのち

全体を見る視座があり、かつそれを実践していることが、宮嶋さんの魅力です。

                         地湧社 代表取締役社長 増田圭一郎

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『共鳴力 ダイバーシティが生み出す新得共働学舎の奇跡』から、「はじめに」を抜粋。