臼田夜半

臼田 夜半の著書

ネロの木靴

臼田 夜半(うすだ よはん)

1946年、福岡県北九州市門司区生まれ。

ヒルデガルト研究会主宰

著書には『ネロの木靴』(地湧社)のほかに、随筆集『病という神秘』(教友社)、翻訳書『聖ヒルデガルトの病因と治療』(ポット出版)がある。

ヒルデガルト研究会Blog http://hildegardjohan.blog.fc2.com

『ネロの木靴』について

『ネロの木靴』は『フランダースの犬』の後日譚。
『フランダースの犬』のラストで、ネロはパトラッシュとともに教会で死ぬ。原作にはこのような下りがある。

(ネロ)少年は低い叫びと共に身をおこし、パトラシエをひしと抱きしめてささやいた。

「ふたりでよこになっていっしょに死のう。人はぼくたちには用がないんだ。ふたりっきりなんだ」

『フランダースの犬』 ウィーダ著 村岡花子訳 新潮文庫

しかし、そのようにして自殺したことは村の人々には伝えられなかった。なぜその事実は隠蔽されたのか? 遺された幼なじみのアロアはどのようにしてそれを知り、立ち直っていくのか?
臼田氏は平成10年文部省(当時)の依頼により学習用ソフトウェア『命の大切さ』を企画・制作した。その最終章に自殺について考える章を設け、『フランダースの犬』を背景に、自殺について考えるよう促した。その問題提起を真摯に考えつづけ、15年後『ネロの木靴』を上梓する。自殺は個人の問題ではなく、個人を取り巻く共同体の問題であると臼田氏は語る。

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